NSX フィエスタ 2001

2001.11.3-4. 鈴鹿サーキット

10回目を迎える今年のフィエスタは11月3、4日の両日「鈴鹿サーキット」で開催されました。クラブ・オブ・ジャパンからも、北は北海道、南は九州から約30名のクラブ員が、またアメリカから2名、オランダから2名、香港から5名の計9名が参加しました。

初日3日(土)は雨、しかもかなり強く降りました。各車第1パドックで受付を済ませ、記念品を受け取ります。今年はジャケットでしたが、去年の3倍くらい良かったです。わくわくコース参加のオーナーは随分と遠いところに駐車したあと、徒歩で来られたようでスブ濡れ。配慮が欲しいところでした。続々と入場してくるNSXを気にしながら、オープニングパレードランのためピットロードに整列します。雨は段々激しくなります。いよいよ始まりです。

パレードランの後は、メディアセンター内で全体ブリーフィングです。1年ぶりに会うオーナーとの再会を喜び、談笑。開会宣言、講師陣・プロドライバーの紹介、黒澤元治氏、清水和夫氏などから走行にあたっての注意事項の説明を聞きます。その後昼食をとりながら、2日間のメニューを各自チェックします。

最初のメニューはフルコースのスポーツ走行。あとで聞いたところでは、多くの方が「危険を予知」してキャンセルされたということでした。このため、翌日の朝に、これらの方を対象に急遽振り替え実施の枠が設定されました。この対応は良かったと思います。できれば、土曜日の時点であの雨でしたから「走行中止」としても良かったとも思いました。幸いにも期間を通じてクラッシュはなかったと聞いています。クラブ・オブ・アメリカの会長がもてぎでの初めてのフィエスタ(1998年)に来た時も台風だったので、朝、顔を見合わせてお互い笑ってしまいました。

ピット内の特設ブースでは、これまでの過去9回のフィエスタの模様を記録した写真パネルが展示されていました。各オーナーは自分の姿を見つけるべく熱心に見ていました。また別のブースでは、GTを戦うTAKATAとLoctiteのレーシングNSXやレース仕様のインテグラが展示されており、モータースポーツに関心のあるオーナーは熱心に覗き込んでいました。

特設コースではベルノ車の試乗会が行われていました。外周コースとステアリングコースが用意されていて、S2000、新型インテグラType-R、ストリーム、フィット、新型CR-V、インサイトなどに自由に乗れます。雨の土曜日に行ったのですが、岡田選手と佐藤選手がいて、同乗もできました。人気はやはり、S2000とインテグラType-Rです。試乗会といっても、段々とヒートアップして、係員が牽制するのに大変だったのではと思いました。海外組も全員乗り、同乗走行ではスピン付。大喝采でした。コストパフォーマンスが最もいいメニューだったと思います。

スキッドコースも無料で体験できました。ツルツル滑るコースでオーバーステア、アンダーステアの練習をします。9月のベーシック・スペシャルの時より滑らなかったようですが、そうは言ってもなかなか難しく、また面白いですね。メインの会場から遠いこともあってか、参加者は少なく穴場でした。ずっとここで練習しているオーナーもいたようです。

交通教育センターではチャンピオンの山野選手が講師を務めるジムカーナレッスンです。有料です。いつもスゴイですね。よくあんなことができるもんだと感心します。また、サービス精神旺盛で、海外組も大喜び。スケジュール終了後、3名だけ同乗走行してくれたのですが、ジャンケンしたら、なんとアメリカ、オランダ、香港からひとりずつとなりました。すごい。辺りはもうまっ暗でした。山野選手、ありがとうございました。

この他、私は行かなかったのですが、ブレーキ体験走行もできました。こうした機会にレッスンを受けNSXの素晴らしさを知り、スキルアップに繋げるメニューが用意されているものフィエスタの特徴で、またオーナーの安全への意識も高いようです。

夜はいよいよパーティーです。各自思い思いのコスチュームで会場に入場。プロドライバーの皆さんもドレスアップしています。ガンさんは、毎年タキシードです。北海道のクラブ員が遠方からの参加者ということで挨拶、壇上で鹿児島からのオーナーとともに乾杯の発声、開会です。昼間は各自のメニューをこなすためにバラバラだったのですが、一堂に会しているので旧知の仲間を見つけてはNSX談義に華を咲かせます。話題はやはり東京モーターショウに展示されていたType-Rのプロトタイプを含め、次期モデルのことだったのではないでしょうか。会場にも展示されていました。ただ、これは私の印象ですが、上原さんの話を聞いている人が少なかったように思いました。スピーカーの音量も低かったので、わざと聞こえないようにしたのかと疑ってしまったくらいです。楽しみです。恒例のビンゴはなく、抽選会でした。よかった、よかった。ジャパンのクラブ員もゴルフバッグなどを数名がゲット。いつも華やかな雰囲気で私は大好きです。でも、食事は量が少なかったですね。パーティー後は、二次会へ。クラブ員の多くはカラオケを深夜まで楽しみました。

2日目の日曜日は快晴、朝食会場でもロビーでもパドックでも「こうでなくっちゃ」と会う人会う人から言われました。この日は、昨日のフルコース走行をキャンセルしたオーナーのため、早朝からスポーツ走行が始まっています。その後は南コースのテクニカル走行。はじめのうちはまだいくらか濡れているところもあり、より難しい路面状況だったようです。間近で見られるので見学者も多いですね。

いよいよプロドライバーによるデモ走行です。はじめは山野選手のジムカーナ。すごい。メインストレートでウソのようにくるりと回ります。最後は半開きのドアに右足を、左足でステアリングを操作しながら立ち上がり、ピットウォールの観客と握手しながら進んでいきます。喝采をあびました。次は2台のレーシングインテグラ、最後にロックタイトとTAKATAの2台のGTマシン。すごい音です。速い。

各オーナーが助手席に座り、プロのドライバーがドライブする同乗走行は人気メニューです。タダ今回は東コースだけ。これは高いですね。

いよいよ終わりに近づいてきました。記念写真のため、全車メインストレートの1コーナー寄りに駐車して、徒歩で1コーナーに向かいます。撮影後、ファイナルパレードランです。余韻を楽しむ間もなく、アッという間にパドックへ誘導されました。このあとは、ホスピタリティーブースでランチです。関係者の挨拶が続いたのですが、時間的にも我々オーナーはお腹が空いていましたし、帰りの渋滞を避けるため早く岐路につきたいオーナーも多かったと思います。配慮が欲しかったですね。

1998年に始まった海外組のサポートですが、フィエスタもすっかり世界中に知れ渡り、今年は9名の参加がありました。彼らの参加にあたりまして、クラブ・オブ・ジャパンのクラブ員はもちろん、多くのクラブ、オーナーの方にご協力をいただき、この場を借りて御礼申し上げます。彼らも本当にNSXが好きでそれぞれ自分の国で楽しんでいると思います。フィエスタに似たイベントもあるようですが、私は「これがフィエスタなんだ」というところを是非見て欲しいと思っていました。参加した彼ら全員、満足して鈴鹿をあとにしました。今後も、皆さん自身が楽しまれる中で、ドライバー席に座らせてやるとか、一緒に写真を撮るとか、助手席に乗せてちょっと走ってみるとか、できることがあればご協力いただきたいと思っています。来年、またお会いしましょう。

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