NSX Fiesta 2010 and tour

featuring NSX 20th anniversary

2010.11.17-22 鈴鹿サーキット

富吉啓文


Photo by Robert Ondrovic

Our dreams come true! Absolutely AMAZING!

今回同行した海外からの参加者が鈴鹿での1日目の日程を終えた時に、口々にした言葉です。今年のフィエスタは凄かったです。

2006年にNSXフィエスタに相当するアメリカのイベント「NSXPO」がオーランドで開催された時に遡ります。NSXCA(NSX Club of America)が上原さんを招待していた年です。「NSX誕生20周年を迎える2010年に日本に来ないか。皆でお祝いをしようじゃないか」。2008年にはスイスのクラブがルマン・ブガッティーサーキットで開催したイベントにNSXCAの会長、上原さん他と共に見学・参加した際に、彼らにも参加を打診しました。そして今年、彼らが来日・参加したNSXフィエスタ2010は素晴らしいプログラムを用意いただき、また参加者の皆さんの協力もあって、20周年を祝うにふさわしい盛り上がりのあるイベントとなり、海外からの参加者も満足し、余韻を残しての帰国になったと思っています。

クラブ・オブ・ジャパンではアメリカを中心とする66名の受け入れを担当、彼らの希望も取り入れてフィエスタ前をツアーとして組み入れました。11月16日夕刻、参加の確認のため東京・高輪のホテルロビーに設置したデスクに次々に現れるメンバー。最終スケジュール表、パス、参加記念品の絵などを配布。再会を喜び合うメンバー、初めての来日で緊張が隠せないメンバーなど、様々。間もなく、その場でNSX談義。数日前に来日していて、既に築地のマグロのせり風景や浅草、鎌倉などを訪ねたメンバーもいました。多くは今日の午後の便で成田に着いたばかりのメンバーが多く、翌日からのタイトなスケジュールのこともあり、比較的早めに各自部屋に戻りました。期待と共に明日からの旅行がどのようなものになるかの不安も少し覗かせた彼らでした。

17日は、ホンダコレクションホール見学をメインとするツインリンクもてぎを目指します。集合を9時としていましたが、実はこの日の早朝に築地市場に行ったメンバーもいたようです。時差ボケをうまく利用したようですが、彼らの好奇心には関心させられます。バス2台に分乗、心配された渋滞もなく順調に首都高速から常磐道へ。ツインリンクもてぎの看板を見つけ目的地が近づいていることを知ります。途中から降り出した雨は到着する頃には本降りに。このツアーで初めて降り立ったのは、グランドスタンド上のVIPスイート。そこから一望できるコースの大きさに驚きの様子。あいにくの雨のコースでしたが、二輪が走行しています。ここで昼食。ちょっと到着が遅れたため、料理が冷めてしまっていたのが残念。参加者の中に小麦アレルギーの奥様がおられることが判明、急遽調理していただいたスープが大好評で、この対応には感謝、感謝でした。

食後、バスでコレクションホールに移動します。「Welcome NSX Owners」の看板が入口に配されていました。まず目に飛び込んできたのは本田宗一郎さんが書かれた「夢」。彼らにとってもここにいることが夢だったのでしょう。英語のガイドツアーはお休みだったので、各自レシーバーを手に館内へ。そして、見つけました。NSX02Rは2階にひっそりと彼らの来場を待っていたのです。

Photo by Robert Ondrovic

雨ということもあり、屋外のアクティビティーは無理なので館内の見学をゆっくりとし、チェックイン。夜は全員では初めての夕食ということで、地下の宴会場へ。食事も一通り終わり、デザートを取り出した頃に、ゲームをやろうとの提案。10人ずつくらいで6チームに別れ、各自が紙にNSXに関する問題と回答を書き、進行役に提出します。1テーブルから2テーブルへの質問という形で進め、答えはそのテーブルのメンバーが相談して「ファイナル・アンサー」とします。中には「その答えは間違っているのでは?」と議論になり訂正さめる場面も。さすがNSXファンです。みんな何でもよく知っています。結局60問近くを回答していくために時間がかかり、宴会場の係りの方にはご迷惑をかけてしまいましたが、なかなか楽しいゲームでした。



翌日の18日はすべてのNSXオーナーにとっての聖地である高根沢訪問です。これには上原さんはじめ、ホンダの多くの方にご協力いただき、実現したものです。まず、本田技術研究所にバスは入ります。降り立った彼らを上原さんが迎えます。上原さんは彼らにも有名で、初めて会うメンバーはもうこれだけで大喜び。オーストラリアからのオーナーはグローブボックスのフタを持参していました。もちろん、上原さんのサインをもらうためです。そこへ、これまた憧れのチャンピオンシップホワイトの02Rを塚本さんがドライブして登場。アッという間に人垣が。次々に座席に座り、車内を隈なくチェック。しばらくするとボンネット、リアハッチが開けられ、上原さんは質問攻めに。


Photo by Robert Ondrovic

次はいよいよ旧、高根沢工場です。もちろんここでは記念撮影のみなのですが、バスを降りてポイントに来るまで彼らはNSXの植え込みを知りません。これを見つけた時の彼らの驚きとその表情、、、、。改めて自分たちのNSXがここで生まれたことを実感する瞬間だったのです。

Photo by Robert Ondrovic

次は、私が是非共に訪れたかったリフレッシュセンターです。日本のオーナーにはリフレッシュプランという制度があることを彼らは以前から知っていて、「我々の車も是非」との希望を聞いていたからです。その内容を知らせたかったことと、これほどまでにオーナーに対してキチンとしたサポート・フォローを行っている車なのだということをわかってもらいたかったのです。ブース内には英語での説明パネルもあり、また資料も配布されたので彼らのリフレッシュに対しての関心はより高まったようです。もっぱら、「誰が一番にリフレッシュを受けるか」が話題です。

(注意)このNSXはリフレッシュ車両ではありません。

Photo by Robert Ondrovic

実はこの日は非常にタイトなスケジュールとなっていました。ホンダの施設を後にし、今夜のホンダ青山本社でのパーティー前に向かう先は「無限」です。彼らにはとても有名なブランドです。英語での特別なプレゼンテーションが用意されていました。パーティー前に着替えなどのためひとまずチェックインしたいとの彼らの希望から、2班に分かれての工場見学の時間を短縮せざるを得なかったことは残念でした。普段は見学することのできないセクションもすべて英語で解説いただきました。数名のクラブ員も参加しています。

Photo by Robert Ondrovic

「Welcome party for worldwide NSX friends」と題したパーティーを、ホンダ青山ビル2階をお借りして開催することができました。その前には通常営業終了後のウェルカムプラザで、ASIMOが英語でのプレゼンテーション。これもサプライズでした。各自ASIMOとのツーショット記念写真の後、階上へ。このパーティーはクラブメンバーによる手作りのパーティーでした。テーブルや室内のデコレーションもクラブ員のアイデアによるものでしたが、それはそれでまた素晴らしいもので、彼らの心を掴んだものになりました。在日のイギリス人クラブ員の歓迎メッセージに続き、お忙しい中にも関わらず、本田技研工業の取締役さまからもご挨拶いただきました。続いてアメリカ、オーストラリア、カナダ、香港からの代表からのコメントをお願いしました。非常にタイトなスケジュールの最後で疲れも懸念していましたが、皆楽しんでくれているようで何よりでした。ここでの食事も素晴らしく、ふたりのベジタリアンとひとりの小麦アレルギーのメンバーにも即座に特別メニューを調理いただき、彼らも感激していました。鈴鹿でのサプライズの4名の選出をジャンケンで決めたり、20周年記念ジャンバーを配布したりで、参加した20名を超すジャパンのメンバーとの一体感も得られたいいパーティーでした。ただ日程的な問題等から、ヨーロッパ組の参加が得られなかったことは残念に思っています。


19日、東京をあとにする日です。まず目指すのは富士スピードウェイ。首都高速の渋滞で若干予定より遅れての到着でしたが、前夜の冷え込みで雪化粧した富士山は青空に映えてこの上なくその美しさを見せてくれていました。来日前から「フジヤマ、フジヤマ」と口々に言っていた彼らも、まさかこんなに近くから美しい富士山が見えるとは思っていなかったでしょう。ラッキーでした。昼食のあいだも、美しい富士山をバックに写真を撮る光景が至る所で見られました。ちょうどコースではフェラーリが終日貸切でのトレーニングを行っていましたが、ご好意で昼の休憩時間帯を利用して、バスでのコース走行が認められ、2周しました。

本田家のお墓参りもしました。ここは彼らにとっても特別な場所だったようです。その後は三島から新幹線で京都へ。普通車だったのと、週末でちょっと混んでいたせいか、ちょっと窮屈そうな人もいました。

Photo by Robert Ondrovic


20日は唯一の観光、京都です。昨日までのunofficial event(私にとってはofficialなのですが)は息つく間もないほどの満腹のツアーでしたが、翌日からのofficial eventであるNSXフィエスタとの切り替えの日、初めての日本のメンバーも多かったので、コースはお決まりですが、ゆったりとした時間を過ごしてもらえました。これまで目にした日本の風景とは全く異なるもので、やはり新鮮だったようです。フィエスタ後にまた京都に戻りたいメンバーもいましたが、連休ということでホテルは案の定満室で断念せざるを得ませんでした。朝一番に千一体の仏像の三十三間堂、紅葉と青空のコントラストが素晴らしかった二条城、神社の社務所で畳に座っての弁当。元クラブ員にお願いしました。そして、まばゆいばかりに輝いた金閣寺。最後は夕焼けの清水寺。最高の天気でした。その後は各自、東山・祇園界隈をブラブラ歩く、フリータイム。私は、オーストラリアのメンバーと食事したあと、先斗町をそぞろ歩き。途中、幸運にも3組の舞妓さんに遭遇。



いよいよ今回のメインイベントでもある鈴鹿へ移動します。日曜日なので渋滞を気にしていましたが、新名神ができてから随分とスムーズに行けるようになりました。

Photo by Robert Ondrovic


毎年のことですが、鈴鹿サーキットに近づくにしたがってみかけるNSXの台数が増えて、心が昂っていきます。一行のバスはパドックのセンターハウス横に停車、あこがれの地に降り立ちます。早速、珍しい色の車も多くある駐車スペースでシャッターを切ります。その後、開会式のあるメディアセンターへ。天井からぶら下がっている数多くのモニターには今年のロゴが彼らを圧倒します。いよいよNSXフィエスタの開幕です。開会式ではほとんど日本語でしたが、スケジュールについては事前に英訳したものを配布しておきましたので、問題はなかったでしょう。その後、主催者側が海外組のために特別に設定いただいたオリエンテーション会場に入ります。ヨーロッパ組と合流して、2日間の進行プログラムやサーキット内のレイアウトの説明を英語で受けました。これは大変ありがたく、感謝しています。これと平行してメインコースでは全車オープニングパレードランがスタートしています。

いよいよプログラムスタートです。3班に分かれて、新生となったサーキット内施設のツアーに参加します。普段立ち入ることのできないスペースも含まれています。全コースの様子を見ることのできるモニター室は圧巻。最新の機器が設置してあります。

最終組がツアーを終える頃、コースではフルコースのスポーツ走行が行われていますが、ここでサプライズの元さんドライブによる同乗走行が計6名に対してプレゼントされました。18日のホンダ青山でのパーティーの席上で選出したアメリカ組4名には、内容はナイショにしていました。偶然ですが、東部、西部、南部、そしてオーストラリアからひとりずつとなりました。アメリカでも有名に黒澤さんと鈴鹿のコースをドライブする、誰もが羨むものでした。

米西部のKeith 米東部のJoe オーストラリアのChris 米南部のMatthew

このあと、実はとんでもないサプライズが彼らにプレゼントされたのです。予定されていた1日目のコース上のプログラムがすべて終了し、この時期ですのであたりは少し薄暗くなりかけていた頃です。遠く海外からNSX誕生20周年を祝うために鈴鹿に来てくれた80名を超す彼らに、コースを走ってもらおうというものでした。しかも海外ではドライブすることのないType-Rを含めたNSXで。さすがにこれには私も驚きました。そして何よりも喜んだのはもちろん彼らです。アメリカでもヨーロッパで彼らは助手席に人を乗せて走ることもありますが、日本では認められていないと説明していたので、彼らもドライブはできないと思っていたからです。用意された8台のNSXを2グループに分け、先導車付きでフルコースのドライブ。もちろんスピードは控え目だったでしょうけれど、後で聞いてわかったのですが、彼らは自分の車やオリジナル車とType-R、Type-Sとの違いをキチンと感じ取っていました。これも驚きでした。

すべての海外からの参加者が順番を待ちます 手をあげてるのはプロカメラマンのBob ドライブできることがまだ信じられない様子 8台のNSXが用意されました カナダの会長、Bram
おとなしく順番を待ちます もうあたりはすっかり暗くなってしまいました 共に別のショップでNSXを扱うShadとChris アメリカの会長LarryとJoe 岡山に住んでいるオーストラリアのAaron

(続く)


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